UP

開業届にまつわるトラブル

フリーランスとして働くことを考えた時、「青色申告が出来るように開業届を提出しておこう」と考える方も多いでしょう。
開業届を提出することで、赤字の繰越や認められる経費の範囲拡大、屋号での銀行口座開設、小規模企業共済への加入など、青色申告以外にも様々なメリットが存在します。
しかし、単に必要な書類を必要な場所へ提出するだけといっても、それにより後々トラブルが起きないとも限りません。
たとえば、自宅が賃貸で事業利用不可の場合は、「仕事で自宅を使おう」と思っていてもその住所は使えないんですよ。
理由には建築基準法・消防法・税金の問題、そして不特定多数が出入りすることによる周囲への迷惑やセキュリティの問題などが絡んでくるからです。
「バレないだろう」と思っていても、開業届の提出をきっかけに発覚する可能性もあります。
バレてしまうと大家や管理会社とのトラブルに発展し、退去を命じられることが考えられます。
そのため、事前に自宅が事業利用が可能かどうかを調べたり、大家や管理会社へ尋ねたりしておきましょう。
もし、「住所の登録は駄目だけれど作業程度なら大丈夫」といわれた場合には、バーチャルオフィスを借りることで解決出来ます。
そして、中には「開業届の控えをなくしてしまった」という方もいるでしょう。
開業届をなくしてしまうと、屋号での銀行口座開設が出来なかったり、融資を受けられなかったり、小規模企業共済に加入出来ない期間があったりなどのトラブルが起きてしまいます。
控えをなくしてしまわないように、ぞんざいに扱ったり、保管する場所を忘れたりしないようにしましょう。